ミサトとレイのお金の授業~第3話 コンビニのATMは利用するな 2
~前回の続き~
ミサト:
「あんた、ちょくちょくお金下ろしているみたいだけど、
でも銀行には行っていないんだよね」
「このお金、どこで下してんの?」
レイ:
「え~、そんなの普通にコンビニでしょ!」
「先輩、私はコンビニでも手数料かからないんだよ」
ミサト:
「手数料の話をしているんじゃないの」
「コンビニでお金をおろす、それも頻繁に。そのことを言っているの」
レイ:
「それ、どこか問題なんですか?」
ミサト:
「問題よ、大問題!」
レイ:
「えっ!そうなんですか?」
「何が問題なんですか?」
ミサト:
「いい?、どおしてコンビニで下ろしてはいけないか」
「コンビニがいけないんじゃなくて、何回も下ろしているのがいけないの」
「月に何度もお金をおろす人の大半が、コンビニATM利用者」
「だから、コンビニATMを使うなっていうの」
レイ:
「それじゃぁ、コンビニじゃなくて月に何度も下ろしている事がいけないことなんですか?」
ミサト:
「そお、飲み込み早いわね」
「月に何度もお金を下ろしている、そのどこが問題だと思う?」
レイ:
「お金って何回も下ろしちゃいけないんですか?」
ミサト:
「いいところに気が付いたわね」
「いい、これは何回も下ろす人のほとんどが共通する性格なんだけど、このタイプの人は必要な時にお金を下ろすタイプ。」
レイ:
「それのどこがいけないんですか?」
ミサト:
「いい、お金が無くなったら下ろすということは、あればあるだけ下ろすことになりがちなの。どうしても使いすぎの傾向になる。」
「あんたもそうだったけど、自分の残高ちゃんと知らなかったでしょ。」
「しょっちゅう下ろす人は、残高の概念がないから使いすぎて貯まらないの」
レイ:
「へーそーなんだぁー」
「でも言われてみると分かる気がする」
「給料前に下ろそうと思ってコンビニ行ったら、残高がなくて青くなったことあった」
「そん時は親に助けてもらったからよかったけど!」
ミサト:
「あんたまだ親を頼ってんの?」
レイ:
「その時だけですよー。怒んないでください」
「先輩、じゃぁ私はどうすればいいんですか?」
ミサト:
~この子やる気になってきたじゃない!ちょっとうれしい気分で~
「お金を下ろすのは月1回もしくは2回、そして予算管理すること」
「具体的には、1週間の予算封筒を作って、そこにお金を入れておく」
「1週間では袋に入っているお金しか使えないルールにするの」
「そうすると、使う額が決まるから、残りやすくなるし、いろいろ無駄にも気が付くようになるわ」
レイ:
「へー、わかりました、次のお給料から早速やってみます。」
ミサト:
「予算封筒を作るときに言ってくれれば付き合ってあげる」
「他にもいくつかポイントがあるから」
レイ:
「ほんとですか、さすがミサトさん!」
ミサト:
「お昼くらいご馳走しなさいよ!」
レイ:
「はーい(^o^)」
レイ:
「でも先輩、私が何度も下ろしているのがよく分かりましたね」
ミサト:
「そんなの、通帳に履歴が残っているんだから分かるでしょ」
レイ:
「あっ、そうか!」
ミサト:
「ほかにもこの通帳にはあんたの性格がたくさん書いてあるわよ!」
レイ:
「え~そうなんですかぁ」
ミサト:
「例えば、この12月22日・・・」
~次回へ続く~
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ミッション002 コンビニATMは利用するな!
毎月1週間単位の予算管理で、使いすぎに注意しましょう。
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~次回、通帳が物語っているもの~